内向型を知る

心が疲れやすいうえに疲れがとれにくい内向型へ贈る、5つの疲労対策

心が疲れやすいうえに疲れが取れにくい内向型に贈る、5つの疲労解消法

人混みに行くと疲れる…
飲み会のノリについていけない…
大人数の集まりは落ち着かない
何も予定がない日が待ち遠しい
騒がしい場所が苦手

「みんなで一緒に騒いで楽しむのが好きなのは当たり前」という風潮は、ときに内向型を苦しめます。

「自分はみんなと一緒に騒ぐより一人で静かに過ごしたほうが楽しい…。でも、こういうふうに思ってしまうのは、きっと自分が変な人間だからなんだ」

人知れずそんな悩みを抱えて、無理にとりつくろって生きている人も多いことでしょう。

確かに、「みんなで一緒に騒いで楽しむ」ことは、とても良いことです。

ですが、「みんなで一緒に騒いで楽しむほうが好き」であることは決して普通ではないことが、脳科学の研究で判明しているのです。

これこそが「外向型」「内向型」と分類される人間の違いなのです。

本記事では、

内向型の心が疲れやすい理由
内向型ができるだけ疲れずに生きていくにはどうしたらいいか

について、解説していきます。

自分が異常だからといって自分を押し殺すのではなくて、自分にとってちょうどいい生き方を選択できるようになろう!

「内向型ってなに?」「自分は内向型なのか知りたい!」というかたは、「自己診断テスト」に挑戦してみてくださいね。

脳の違いからみる内向型と外向型の違い

ざっくりとした違いは、以下の画像の通りです。

難しい専門用語が並んでいますが、内向型を主語にして優しく言い換えると

情動の処理を担う脳の反応が大きい
刺激やリスクを求める度合が低い
少量のドーパミンで十分だと感じる

と説明することができます。

「ドーパミン」とは、脳の機能を活発化させる物質のことだよ!

つまり、「少しの刺激やリスクに敏感に反応するため、刺激やリスクをほとんど求めない」のが内向型だといえるのです。

一方、外向型は「少しの刺激やリスクではなかなか反応できないため、刺激やリスクをたくさん求める」といえるでしょう。

内向型より外向型のほうが、ギャンブルやタバコ、不倫にハマりやすいという研究結果も出ているらしい…!

そして、両者の違いはストレスがかかったときにこそ顕著になります。

外向型なら多少のストレスならあまり気にせずに、すぐ忘れて気持ちを切り替えることができます。

しかし、内向型はいつまでも気にして引きずってしまうのです。

つまり、内向型はストレスのかかる出来事や環境に遭遇すると、人一倍疲れやすいうえに疲れがとれにくい体質になっているのです。

このように、内向型にとって「みんなで一緒に騒いで楽しむ」ことが必ずしも常識ではないのが、脳科学の視点からわかります。

内向型の心が疲れやすい理由

取り越し苦労が多い

内向型は外向型よりも取り越し苦労が多いので、ネガティブな気持ちになりがちです。

「取り越し苦労」とは、「自分ではどうしようもない将来のことをあれこれ考えて無駄に心配してしまうこと」だよ!

例えば、今日の夜に全員参加の飲み会に行くとしましょう。

まず、出かけるまでがゆううつで仕方がありません。

「行くのめんどくさいな」
「何話せばいいんだろう…」

しかし、悩みはしても行かないのは気が引けるので、しぶしぶ準備にとりかかります。

そして、準備している間も飲み会のことで悩みつつ、着ていく服や交通手段について悩み始めます。

さらに、着替え終わって移動している間もかつての失敗経験やイヤだった思い出がフラッシュバックしてしまい、頭を抱えてしまうのです。

内向型は刺激に弱いため悩みがちになるのはある程度仕方がないことですが、取り越し苦労をなくす努力は必要でしょう。

情報量が多いと上手く動けない

内向型はマルチタスクが苦手なので、情報量の多い場所や仕事は不得手です。

例えば、先ほどの飲み会の続きを例にあげましょう。

ゆううつながらも集合場所に無事着いて、飲み会が始まります。

  • にぎやかなBGM
  • カオスな盛り上がり
  • 目の前に出された沢山の料理
  • 複数混ざりあった料理の匂い
  • 知らない顔・知っている顔…

内向型にとっては情報が多すぎる環境です。

さらに、飲み会ではある程度の振る舞いが要求されます。

料理を食べて酒を飲みつつ、他人の気を遣って、時にウケのいい発言をする。

そして、まだ話したことない人や話してみたい人の隣に移動して話を始める…

うーん、やること多すぎですね…器用じゃないとムリ。

内向型にとって脳の負担が大きいということが、お分かりになるはずです。

このように、外向型にとってなんともないことでも、内向型はただそこに存在するだけで自身のエネルギーが枯渇してしまうのです。

この違いは脳構造の違いでもあるので仕方がないことではありますが、それでも不便なのは確かです。

内向型なりに、対策を講じる必要があるでしょう。

人目をすぐに気にしてしまう

内向型は外部からの刺激に敏感なため、他人から自分がどう思われているかについても敏感に反応します。

「自分は相手からどう思われているんだろう」
「相手は自分を嫌っているんじゃないか」

「他人からどう見られるか」、常に気にしながら行動しているのです。

もちろん、逆を言えば「他人の気持ちを理解しようとする」長所ともいえます。

しかし、あまりにも他人からの視線に敏感であり続けると、相手の顔色ありきで言動するようになります。

そうなれば、本来の自分を押し殺すクセがついてしまい、ストレスや疲れがどんどんたまってしまいます。

「他人の気持ちを察しつつも自分の気持ちにも正直になる」適度なバランスが大切です。

他人のためではなく、自分のための人生!

内向型ができるだけ疲れから解放させる方法

エネルギーの変化パターンを知ろう

エネルギーがどのような場所や状況でどう変化するのか、自分自身が知る必要があります。

自分に、以下の問いを投げかけてみましょう。

自分が最も集中力が高まるのはいつか?
人と過ごすのが楽しい時はどんな状況か?
自分にとって我慢がならないときはどんな状況か?
自分が最も疲れてしまうのはどんなときか?
身体を動かしたくなるのはどういうタイミングか?

これらの問いに、すぐ答えが出せるとは限りません。

問いを自分に投げかけたら、1・2週間は意識して生活してみるとある程度答えが出てくるでしょう。

ちなみに、筆者にあてはまるとこんな感じになります。

午前(夜は疲れて集中力ムリ)
何かしら不器用でも自分なりの意見を持っている人と1対1で話せるとき
薄っぺらい人からノリだけで傷つくことを言われるとき
予定が連日つまっていてかつ一人の時間が確保できないとき
座り作業して背中が丸まったときにストレッチしたくなる

よって、「頭を使う仕事は午前中から始め、中身のある会話ができる人との会話を大事にし、予定を詰め過ぎないように調整することが大事」だということが分かります。

このように、自分のエネルギーの変化パターンを知ることで、自分にとって向いていること・向いてないことを認知して行動を見直すことができるのです。

スイートスポットをみつけよう

「強すぎも弱すぎもしないちょうどいいレベルの刺激を得られるところ」スイートスポットの定義です。

「自分にとってできるだけ退屈も不安も感じない最適な覚醒レベル」、スイートスポットに合うように仕事・趣味を設定しましょう。

例えば「音楽を聴く」という単純な行為でも、外向型と内向型では許容範囲に差が出ます。

ヘッドホンの音量に対して、平均して外向型は72㏈内向型は55㏈の大きさがちょうどいいと答えたのです。

人によって快適に感じる度合は異なりますし、どれが正解というわけでもありません。

ですから、「自分にとってちょうどいいレベルの刺激はどのくらいか」を理解することで、相手のためにも自分のためにもなります。

例えば内向型とはいえども、ずっと引きこもって読書ばかりしていたら刺激が足りなくなるでしょう。

ですが、親しい友人と軽くランチして会話を楽しめばちょうどいい刺激が得られるでしょう。

一方、ガヤガヤ騒がしい飲み会に誘われて参加すれば、内向型にとっては刺激が多すぎるでしょう。

この場合、スイートスポットは「親しい友人と軽くランチして会話を楽しむこと」になります。

スイートスポットを知ることで自分の最適な刺激レベルを理解することができ、今よりもエネルギッシュで生き生きとした人生を送りやすくなります。

自分のスイートスポットを知ることで、仕事選びにも活かせるよ!

一人の時間を確保しよう

内向型は、一人になって自分の内面と向き合う時間が大切です。

なぜなら、外向型の興味対象は「外部の人や物、活動」であるのに対して、内向型の興味対象は「自分のアイデアや感情」だからです。

外向型は、誰かと話したり、様々な活動に参加したりすることを好みます。

一方で内向型は、自分で物事をじっくり考えたり、強い感情を反芻したりすることを好みます。

内向型が自分の内面とじっくり向き合うには、静かで落ち着ける環境が必要です。

そのため、内向型がリラックスしたりストレス解消したりするためには、「一人の時間」が必要不可欠となるのです。

「自分の内面と向き合う時間」といっても、別に意識高い系の行動をしろというわけではありません。

一人でボーッと天井を眺めるのもよし、ダラダラ映画を観まくるのもよし、ひたすらゲームをするのもよし。

もちろん、自分の目標に向かって勉強するのもなおよし!

とにかく自分のペースになれる空間と時間を確保できることが大事です。

「そういえば最近一人の時間確保できてないな」
「最近自分の趣味に時間が割けてないな」

そんな心当たりがある人は、自分一人の時間を確保して休息してみましょう。

断る勇気を持とう

身の回りで行われる、ありとあらゆるお誘いに応じる必要はありません。

あなたが相手のことを思いやって断らずに了承しても、相手は別に感謝してくれません。

逆にあなたが断れば相手は傷つくかもしれませんが、それはその人自身の問題です。

その人が傷つくか傷つかないかは自分でコントロールできるかできないかの話であり、あなたが断ること自体は何の問題もありません。

大切なのは、以下の2つです。

あなたにとってYES・NOを決めるための基準を設定する
できるだけ荒波立てない断り方をする

あなたにとって、価値のあるお誘いと価値のないお誘いは何なのか?

できるだけ穏便にお誘いを断るには、どうしたらいいのか?

参考記事では、社会人にとって悩みのタネともいえる「飲み会」を題材にして、「断り方」について詳しく解説しています。

先ほど紹介した2つのポイントを押さえた記事構成になっているので、より「断る勇気」と「断る方法」についてお分かりいただけることでしょう。

瞑想をしてみよう

脳をつねに酷使しつづけている内向型は、瞑想をすることで脳の疲労を取り除くことができます。

瞑想…?なんかいきなりスピリチュアルな話になったぞ…?こわい…

こんな感想を抱いた方も多いかもしれません。

しかし、心配は不要です。

瞑想は脳科学的にも効能が実証されており

集中力向上
注意力向上
ストレスの管理能力向上
衝動の抑制力向上
事故認識力向上

など、あらゆる能力に良い影響をもたらすことが確認されているのです。

しかも、瞑想の良いところは「手軽で簡単」であること。

1日3~5分だけ時間を割いて瞑想すればいいだけ。

1日3分がもったいないという人はそういないでしょうし、デメリットは皆無ですから、やらない理由はありません。

瞑想の方法にはいくつかありますが、まずは一番シンプルな方法として

3分間姿勢を正して
3秒かけて息を吸って3秒かけて息を吐く

これだけでも、やってみましょう。

一日一回続けていくことで、効果を実感するはずです。

シンプルで重要な方法こそ、私たちは軽視しがち!

まとめ

本記事では、外部からの刺激に弱くて疲弊しやすい内向型向けに

エネルギーの変化パターンを知る
一人の時間を確保する
スイートスポットを見つける
断る勇気を持つ
瞑想をする

5つの方法を紹介しました。

内向型である以上、外向型だらけの社会において疲れを感じずにいるのは簡単なことではありません。

ですが、だからこそ内向型として疲れに抗う策を講じることは重要になってきます。

もう、生きづらいからと言って自分を責めたり相手のせいにしたりするの、やめませんか?

自分にとって譲れない条件や価値を感じるもの、ちょうどいい刺激の度合を知って、少しでもポジティブに生きていける未来を目指しましょう!