内向型を知る

口下手で自己表現が苦手な内向型がアウトプット力を鍛える方法

内向型がアウトプット力を鍛える方法

「習ったことがない、経験したこともない、だからできない」

こんな言い訳を、あなたも一度はしたことがあるのではないでしょうか?

知識や経験のない状態で何かに挑戦するというのは、とても勇気と行動力がいりますよね。

しかし、知識をいくら蓄えてもそれを言動に移さなければ意味がありません。

実際に、コロンビア大学心理学者・アーサー博士の実験によると、インプットの2倍をアウトプットに割り当てた時が最も効果が高かったという研究結果が出されています。

そして「成功している人ほどアウトプットに重点を置いている」という傾向も判明しているのです。

アウトプットをすれば強制的に自分の頭の中が整理されるので、自分の中で新たな発見や矛盾に気づくことができます。

それと同時に、相手や物事に対しての理解を促し、誤解を回避することもできます。

口下手で心が傷つきやすい内向型にとって、他人とのトラブルを回避するのは重要な課題です。

つまり、内向型の日常生活においてアウトプットが上手に行えるか否かは、非常に重要であることが分かります。

本記事では内向型がアウトプットが苦手な理由と克服法について解説していきます。

アウトプット上手になって、面倒な人間関係のトラブルを回避しよう!

内向型がアウトプットが苦手な理由

しっかりインプットするまで行動したくない

原稿を準備してからじゃないとスピーチなんてできない
教科書を丸暗記してからじゃないと問題集に取り掛かれない
文法をちゃんと勉強しないと海外で外人と会話できる気がしない

あなたはこんな経験ありませんか?

「考えてから行動する」傾向にあるのが、内向型です。

ついインプットに時間を費やしてしまう内向型は、アウトプットをおろそかにしがちです。

失敗のリスクを回避するためにしっかり準備するのは長所でもありますが、必要以上に時間効率を悪くしてしまう短所でもあります。

「思い立ったらすぐ行動」ができないと自覚がある人は、インプットとアウトプットのバランスを見直す必要があるでしょう。

情報処理経路が長い

質問されてもすぐに答えを出せない
即興での議論が苦手
いろんな人の発言をすぐに頭の中でまとめることができない

あなたはこんな経験ありませんか?

実は内向型と外向型は脳の構造に違いがあり、内向型のほうが情報処理経路が長いという特徴があります。

情報処理経路が長いために、どうしても外向型よりも情報処理に時間がかかってしまうのです。

脳の構造が異なる…こればかりは、変わろうとしてもどうしようもありません。

ですが、自分が情報処理に時間がかかるタイプなんだと意識することで、自分の欠点だと思っていた部分を「仕方がないものなんだ」と受け入れる一助になるはずです。

自分に自信がない

他人にどう思われるかが気になる…
自分の意見や発言に自信がない…
他人を意識しすぎるあまり緊張してしまう

あなたはこんな経験ありませんか?

内向型は、自分自身に意識が向きやすく、他人にどう思われるかをつい心配してしまう傾向があります。

そんな不安が心の中でうずめき騒ぎだすと、実行するのに二の足を踏んでしまうのです。

自分に自信がないと、うまく自分の考えや気持ちを表現することができません。

そのため、アウトプットすることに対して苦手意識をもちやすくなってしまいます。

自分自身に対して自信を持つことは一見アウトプットに関係ないように見えますが、実は密接に関わりを持っている大切なポイントなのです。

アウトプットの苦手意識を克服する方法

エピソード記憶として覚え、説明する

アウトプットが苦手という言葉は、「説明が苦手」と言い換えることができます。

つまり、説明が上手になればアウトプットが得意になるともいえるでしょう。

そのためにはただ「意味記憶」するのではなくて、圧倒的に記憶に残りやすくなる「エピソード記憶」を意識しましょう。

「エピソード記憶」とは、過去に会った出来事や経験に関する記憶のことを指します。

出来事の内容に加えて、時間や周囲の環境、心身状態等のさまざまな付随情報と共に記憶するのが特徴です。

意味記憶とエピソード記憶を具体例に落とし込むと、以下のようになります。

意味記憶

喉の痛みにははちみつ大根が良い
三角形の公式は底辺×高さ÷2

エピソード記憶

喉が痛かったのではちみつ大根を飲んだら治った
長方形を書いて対角線を一本描くと等しい三角形が2つ現れる。だから長方形の面積「底辺×高さ」を2で割ると三角形の面積を求めることができる

自分が実際に経験していたり意味を理解していたりする、エピソード記憶の方が頭に残りやすいですよね。

エピソード記憶として覚え、エピソード記憶を説明することで、自分にも相手にも記憶に定着しやすくなります。

インプットもアウトプットも「エピソード記憶」として変換することを意識しましょう。

インプットの仕方を工夫する

インプットは好きでも、そもそもインプットが下手という線も十分に考えられます。

インプットがうまくいかなければ、アウトプットにももちろん影響が出てきます。

今までのインプットの仕方を見直して、工夫してみましょう。

例えば…

一度読んで終わり
なんとなく見聞きするだけ
マーカーを引いて満足する

インプットしている間は、自分が賢くなったかのような気分になる人も多いことでしょう。

ですが、これではよほどの天才じゃない限り、脳は効率よく記憶することができません。

実際、人は一度読んだだけでは全体の10~20%くらいしか理解できないといわれています。

インプットの効率を高めるために、以下のことを心がけましょう。

思いついたり気づいたことはすぐその場でメモする
無理のない難易度から始める
何度も繰り返し触れる
五感を使って覚えようとする

また、身体を動かしながらのほうが記憶は定着しやすいと言われているので、家で立ちながら・歩きながら読書すると効果的です。

インプットの質を高めることで、インプットにかかる時間短縮効果とアウトプットの質を高める効果が見込めますよ。

インプットとアウトプット、比率は違えどどちらも大事!

とにかく書き出す・話し出す

ためらうことなく書き出す・話し出すのを習慣化しましょう。

シンプルであるがうえに軽視されがちですが、大事な作業です。

自分の身の回りに起こった出来事、話題のニュースに対して思うこと…

これらを思いつくがままに書きなぐったり声に出したりすることで、アウトプット経験が培われていきます。

例えば、筆者はブログ作業で行き詰ったときは

ボイスレコーダーで自分の考えを吐き出して録音
フォロワー0の鍵垢で自分の考えを本音で書きだす

という作業を実は行っています。

本気でアウトプットしようとすればするほど、言葉を選べなくなります。そして、言葉を選べないと誰かを傷つける可能性が高くなります。

言葉を選んでいたら本音が書けないのでアウトプットは不完全燃焼になります。それではあまり頭の中の整理になりませんよね?

ですので、筆者は思考の整理をするときはあえて、自分の本音を思いきりアウトプットできる手法に頼っているのです。

もちろん、だれかと一緒に話したり、SNSで気軽に投稿したりする方法でも全然問題ありません。

単純に書き出す・話し出すだけでも、十分効果は見込めます。

アウトプットの法則として「2週間に3回使った情報は、長期記憶される」というものがあります。

日常で積極的にアウトプットを行い、脳が活性化させて長期記憶を増やしていきましょう。

周囲の反応を気にして悩まない

変な発言して他人に間違いを指摘されるのがこわい…
人と違うやり方をしたら笑われそうでいやだ…

内向型は周囲の反応を気にするがあまり、行動が慎重になりがちです。

周囲の反応を気にしすぎては、いつまでたっても前に進むことができません。

完ぺきを目指すのをあきらめて、行動することを重視するように意識づけましょう。

「アウトプットが遅い=頭の回転が悪い」というわけではありません。

「アウトプットが下手=頭が弱い」というわけでもありません。

あくまでインプットにこだわりすぎたり考えを固めるのに時間を要したりするために、アウトプットの効率が悪くなっているのが原因なのです。

ですから、アウトプットに遅い・下手だからと自分を責めて、アウトプットをやめてしまうのは非常にもったいない行為といえるでしょう。

そもそも、アウトプットが苦手だからといって、あなたが秘めている考えや思いが劣っているわけではありません。

内向型は洞察力に長けて思慮深い人が多いですから、他の人よりも深くて緻密な意見を持っている可能性のほうが高いのです。

つまり、あとはアウトプットさえできてしまえば、他の人はあなたの意見や思いの深さにびっくりすることでしょう。

そのためには前提として、アウトプットする勇気を止めないことが大切です。

取り越し苦労はやめて、「自分は何がしたいのか?」「自分はどうしたいのか?」、自分を主語にして物事に取り組むようにしましょう。

「相手に嫌われそう…」「相手に笑われそう…」といったふうに、「相手」が主語になりすぎているケースが多いんだ!

まとめ

本記事では、アウトプットが苦手な内向型向けに、4つの克服方法を紹介しました。

エピソード記憶として覚え、説明する
インプットの仕方を工夫する
とにかく書き出す・話し出す
周囲の反応を気にして悩まない

アウトプットはすぐにコツをつかんだり得意になれたりするものではありません。

日々アウトプットを意識がけながら行動して、自己表現を阻んでいる心の枷を自ら破壊してやりましょう!